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二度と一人で歩く事が出来ない足と舌を無くした盲目の欠陥品。
北の国宝。
自分の娘に対してよくそんな行為が行えたものだ。
慈悲は無い。
あぁ、無いな。
あればそんな事出来ない。
時間の停止を使い闇神に刀を振り下ろすが、その前に術を解かれる。
「弱体化している貴様の神力など余には聞かぬ」
「あぁ、知ってる」
パチンと、指鳴らせば逆再生をされた崩れた崖の岩を停止させ、今度は再生をした。
部分的な時間操作。
ちょうど落ちる岩の真下に闇神がいるが、そんな攻撃で傷一つつくわけが無い。
それが目くらましである事くらい直ぐに気づく。
ただ、岩がギリギリに落ちる瞬間にさえ闇神の時間を停止させてくるだろう。
時間を解けば目の前にはララが刀を突き刺す瞬間。
しかし刃物の前には黒の空間を作り突きを回避する。
空間の中に入ったララの刃は別空間から現れララを突き刺すが
「ってぇなあ····」
巻き戻しによりそれすらなかったことになる。
「討つなら今だ!!」
侵略兵達が戦う二人の元へと向かってくる。
しかし、一番近い場所にいた北の第三部隊がそれを阻み音速で敵を切り付け感電させる。
次々に倒れる敵兵の中にいる第三部隊の中心が闇神の傍によりララに向かって刃を構えた。
「君主、ここは私らが·····」
第三部隊隊長霆鳴が己の隊の部下を引連れララとの交戦の許可を貰おうとするが闇神は首を縦に振らなかった。
「そなたらでは」
蕃神には勝てない。
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