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弱体化しているとはいえ神力に差がある第三部隊とでは、ララの時間からは抜け出す事は出来ない。  それならその辺の雑魚か今来ている連合軍の相手をする様にと命を下す。  今来ている連合軍。  二つの雷が此方に落ちて来るのを霆鳴と第三部隊中将の飛雷が受け止めた。 「よぉ」 「兄貴はどうした?」  面識のある二人が上空で鍔迫り合い睨み合う。  飛雷の問いに雷煉が「あぁ」と、一言漏らせば飛雷は雷煉から離れて電気を纏うもう一刀の刀を召喚した。 「二刀流だったのかよ?」 「普段使わないけど···なぁ!!」  刀を突きつけ風に乗って飛んできた詩雲と雷を使って飛ぶ雷煉の風雷兄弟と 「東の天雷殿がまさか生きておられたとは驚きだ」 「あぁ、苦辱にまみれて生きのびていた」  東の己の君主の仇を討つ為、北を潰す為に。  そして、その好機がやってきた。 「我が君主を討つ?そんな事させるわけないだろ!!」  北の我が主をそう易々と討たせてなるものかと霆鳴が全身に電気を纏わせ天雷に向かって飛ぶ。  上空で互いの兵が飛び交い光を放ち風を巻き起こし、時に敵兵である侵略軍達に被害を出し、両者共に暴れる。 「たく、アイツら超特急で飛んできやがって·····」  凱楽と雅鷹が今頃頭を抱えて胃薬を所望していることだろう。  きっと後でドヤされる。  全員生きていればの話だが
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