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コンビニへ着くまでの間、遼一と他愛ない話をした。
脇道から出でて来て前を歩いてる同じ歳くらいの男の人3人の会話が聞こえた。
「それにしてもリオウは良いよなぁ」
え?里央?思わず聞き耳を立てた。偶然だよね?知らない人の話だよね?
遼一と目があった。
遼一は僕と里央先輩の事を知っている。
気になって2人してそっちに意識を向けた。
「カナちゃんとまだ続いてんだろ?付き合い長いよなぁ」
えっ…カナ…ちゃん?
「ああ、今日の集まりの途中で2人抜け出したじゃん。あれってラブホにGOコースだろ?分かりやすいよな!」
「アイツ普段 寮生活だからな。彼女と久しぶりのラブラブおせっせに励むんじゃね?笑」
まさか…
ドクン ドクン…
「マジか。羨ましいねー。でもリオウ、セフレいるらしいぜ?アイツ自分で言ってた。仕方ないから男としてるって。意外と良いらしいぞ?」
確信にかわった瞬間だった――…
「処理できるんなら良いんじゃね?男子高だし、寮に居たら切羽詰まって穴があったら突っ込みたくなるんじゃね?」
――― とどめのひと言。
三人はあははって笑ってる。
ドクンドクンと鳴った心臓が痛い。
もう一度話の内容を回らない頭で反芻する。
これって里央先輩の話だよね?
ウソでしょう?
性処理?僕のこと?
僕は俯き、
僕はその場で立ち止まった。
震えが止まらない ―――…。
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