2. 面接へ

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 あんまりスムーズに事が進んだんで、正直、半信半疑だった。  でもまあ、こっちから断る理由もないわけで。  受かるかはわからないけど、どうせ落ちたところで、手配してくれた堀田さんの顔は立てたことになるだろう。  エレベーターの中は、別に絢爛豪華な装飾がついてたりすることはなく、いたってシンプルな造りだった。 (ただまあ、床の絨毯は、若干厚めの気もする)  そのまま、スイーッと滑らかに昇っていく。さすが直通。  外側の面はガラス張りになっていて、夕暮の街並みがよく見えた。  まだ暗くなりきらない青灰色の空気のなか、街灯のぼんやりとした光が規則正しく並んでいるのが、上から見るとよくわかる。 (でも、こういう外から丸見えなの、どうなんだろう)  セキュリティとかプライバシーとか。今どきドローンなんかもあるし。  受付からの一連の、手間のかかった流れを考えと、ちょっとノリ(・・)が違う気もする。 (あ、もしかしてマジックミラー式なのかな)  なんてくだらないことを考えているうちに、最上階に着いた。
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