27. 設計図

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 ポラロイドは、三枚あった。  向きを確かめながら組み合わせてみると、案の定というか、足りない部分がけっこうある。  線なんかも薄れてしまっていて、頭のなかでかなり補足しないと、すぐにラインを見失いそうになる。 (えーと、まずは現場か……)  真っ先に螺旋階段の部分に目を凝らしてみたんだけど、なにやら細かい文字と矢印が何本か引かれているのがわかるだけで、内容までをはっきり、確証が持てるほどの精度で読み取るのは難しい。 (こっちはこれ以上、無理だな)  しかたなく、もうすこし読み取りやすい他の部分を見ているうちに、とあることに気づいた。  あちこちの部屋に張り巡らされている、謎の配管のようなものがある。  それはあたしたちが暮らしていた、離れにまで伸びている。  ガスや水道の類ではないみたい。それは別のほうにあるから。  それをずっと辿っていくと、やがて雲雀さんの居室に行きつく。  そして説明書きらしき三文字をなんとか目を凝らして読み取り、あたしは言葉を失った。 『集音管』。  たしかに、そう書いてあった。
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