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『作家』と『編集者』
上戸編集長から里子の紹介を受けた石上は
改めて彼女に挨拶をする。
「はじめまして、石上徹です。
宜しくお願いします」とお辞儀をする。
「は……はじめまして、
石上先生の担当をすることになりました
山辺里子と申します。
これから、よろしくお願いします」
里子も石上の前でお辞儀をした。
「まぁ、そういうことで、石上先生、
よろしくお願いします。
あと、山辺さんは、先生のフォローを
しっかりと頼むよ」
編集長はニコやかに二人にそう告げた。
「じゃあ、先生、これ……」
と言うと里子は編集長から渡された
彼の原稿『朝露の君』を見せると、
「明日、改めて、ご自宅にお伺いしますので、
時間を指定してください」と言った。
「えっ?明日?家に来るの?」と驚く石上。
「は……はい、お伺いします」
「どうして?」
「どうしてって……
私、先生の担当編集者ですから」
と呟く里子。
彼女の言葉を聞いた石上は、ハッとした表情に
なると……「僕に担当編集者がつくのか」
と呟くと「じゃあ、明日の十時にお願い
します」
と里子に返事をした。
「わかりました。
先生、明日十時にお伺いします」
と里子が石上にそう告げたら。
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