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この世界の法則
想像してくれたまえ。
君が、段差につまづいてあと一歩のところで終電に乗れなかったとき、キャンセル待ちのチケットに1枚だけ空きが出て飛行機に乗れた誰かがいる。
君が、拾った財布を届けた礼に美女とお茶を飲んでいるとき、たまたま入った居酒屋で財布を盗まれた誰かがいる。
君が、仲間に誘われて買った宝くじが高額当選したとき、仲間に誘われて始めた株で破産した誰かがいる。
――分かるかい?
この世には“幸運”と“不運”があり、この運勢はたった1人の相手と結びついている。
まるで天秤の左籠と右籠に乗せられたかのように、君に幸運が訪れれば、相手は不幸に見舞われる。君が不幸に沈めば、相手は幸運の絶頂を享受するというわけだ。
たった1人――誰にでも、必ず「運勢の相手」がいるのさ。
プセマ・メンダークス著
『運勢の法則~大富豪の影には大貧民がいる』より引用
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