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夏彦さんのメールに胸がいっぱいになった。だけど、何より胸を打ったのは追伸の一文だ。あの猫は確かに僕だった。夏彦さんには他人に打ち明けられないことも話したつもりだったけれど、やはりどこかで、僕の苦痛は誰にも理解できないだろうと思っていた。だから具体的に僕の身に起きたことを、話すことが出来なかったのだ。
それを聞いた夏彦さんは言った。
『話したくないことを無理に聞くつもりはない。君に必要なのは、何らかの形で痛みを昇華していくことだと思うから』
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