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その言葉に励まされ、僕は本格的に創作を始めた。幼児向けの童話もあれば、やさしい言葉で書かれた小学生向けの小説、中高生向けの話もあった。ジャンルは様々で、シリアスな内容のものや青春もの、ファンタジーなんかもある。過去の経験を架空の物語に投影して書いていると、当事者感が少し薄れて気持ちがすっと楽になる気がした。
最初インターネットの投稿小説サイトに投稿する時はすごく不安で怖かったけれど、コメントを貰い、作品を肯定して貰えると自信がついた。同時に、僕の過去の辛い経験も肯定される気がした。
夏彦さんは、いつも僕の作品に直接コメントをくれた。時に設定や表現、プロットなどについて厳しい指摘を受けて胸が痛いこともあるけれど、彼のアドバイスは的確だった。彼に言われたことを参考に書き直すと、より作品がリアルに魅力的になる気がした。
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