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ソファの上で、僕は夢をみていた。
あの忌まわしい記憶の続きーー。
涙で滲む視界に映る、背の高い知らない男子。
「おい、やめろ!」
散り散りになる女たち、取り残される僕。
彼は僕の顔を覗き込む。
「大丈夫か? 立てるか?」
彼は僕の身体を支えて立ち上がらせてくれた。涙で顔はよく見えなかった。
お礼を言うと、彼は小さな紙を差し出した。
「困った時は連絡しろ」
紙には彼のものらしきアドレスが書かれていた。
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