猫の涙
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夢から覚め、ぼんやり考えた。 彼は誰だったんだろう。記憶を消そうとして、一番大事なことを忘れていた。 連絡をしてお礼を伝えたいけれど、あろうことかあの紙を失くしてしまった。 だけど大事な記憶を思い出したことで、苦しいだけの思い出に光が刺した気がした。
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