猫の涙
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高一で不登校になってから、僕は自室に引き篭もる生活を続けていた。辛い記憶がフラッシュバックしかけた時夏彦さんの短歌を眺めると、不思議と心が安らいだ。 ーー彼はどんな人なんだろう。 短歌を追ううちにそんな疑問が芽生えた。ダイレクトメールを送ることもできたが、臆病な僕は彼の短歌にいいねやリツイートをするくらいしかできなかった。 だが三ヶ月が過ぎた頃、突然彼からメッセージが届いた。
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