猫の涙

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 失恋の辛さを振り払うように執筆をした。  一年後、コンテストで児童向け小説が佳作をとり、書籍化の連絡が出版社から来た時、本当かと編集者に何度も訊いた。 『本当ですよ。今回の受賞も出版も、あなたの才能と努力の結果です。おめでとう』  涙が頬を伝った。  
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