14人が本棚に入れています
本棚に追加
打ち合わせ場所のホテルのラウンジは、八王子にあった。日本庭園の見える趣のある場所だった。
東京に来たのは初めてだ。
先についた僕は、窓際のソファに腰を下ろし外を眺めていた。
「お待たせしました」
声がかかり反射的に立ち上がる。
現れた編集者の望月さんは、僕よりも10センチ近く背の高い切長の目をした男性だった。何となく懐かしい気がした。
「よ、よろしくお願いします!」
差し出された手を握り礼をした。
最初のコメントを投稿しよう!