4人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
毒親が元毒親に自分の子供たちを託すという、どう考えても乗せてはいけない列車の中で、私たち兄妹はゆられていた。
祖母はほとんど家を空けている。
家事はほぼしない。私たちがギリギリ生きてるラインでしかしない人だった。
このギリギリのラインが本当に辛かった。完全放棄してくれないか、何度願ったか知らない。
祖母が出かけるのは大半がギャンブルだった。朝早くからパチンコ屋へと出かけると、閉店するまで帰宅する事はよっぽどない。
そんな生活も何れ慣れてしまうのだが、困ったのは、私たち兄妹が体調を崩した時だった。
最初のコメントを投稿しよう!