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フェア
次の日、私は先生に呼び出された。50代の女の先生に問い詰められる。
「あなたね、先輩なのに後輩をイジメて楽しいの?」
「……」
「成績も酷いし、また留年かしらね!いつになったら卒業するの!?親に迷惑かけて!」
「……」
「泣けば許されると思ってんでしょ?ちょっと可愛いからって!今までそうやって甘やかされて生きてきたから!」
私はただ、涙がポロポロこぼれていた。
家に帰ると、私はベッドに入ってまた泣いた。
――悪かったな……俺が勝手なことしたせいで……
――いいの。私に魔法の才能がないから、いつまでもここにいて、こんなことになるの
――なあ、俺に手伝わせてくれないか?
――手伝うって……なにを?
――卒業することを、だよ
――でも、他人の力を借りて卒業なんて……
――ティアは早くこの二重人格状態を解消したいだろ?そして、恋愛したいんだろ? そのためには、まずはどうやったら解決出来るか、情報を得なきゃいけない。
んで、さらにそのためには、ギルド協会に魔法使いとして登録して、冒険に出る必要がある
――それはそうだけど、私、魔法使いになれるのかな……
――だから、それを俺が手伝うんだよ。ティアは学科試験の勉強に集中してくれ。その休憩時間に身体を借りて、俺は魔法の実技練習をするよ
――い、いいのかな……そんなズルして……
――ズルじゃない。どんどん俺を利用してくれ。その代わり、ちゃんと対価はもらう。そうすればフェアだろ?
――対価って……なに?
「そんなの決まってる!おっぱいを揉ませてくれ」
「……は?」
「だからな? おっぱいを、揉ませ……」
「ふざけんなあああああ!!!」
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