季節外れの転校生は人間じゃないと思う

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. . . 皇 翔斗(すめらぎ しょうと)(風紀副委員長)side 私立咲月(さくげつ)学園 中高一貫の男子校で世間一般的にお坊ちゃま学校と言われるくらいの名門。 名が高い御曹司が多く在籍していて、レベルも高い。 なんて言ったって名門。そこを卒業すれば勝ち組と言われるだけある。 まぁでもそれは、一般的にから見た学園の様子。 実際の学園の様子は一言で言えば男同士の恋愛が日常的となっている高校。 山の外れに建てられた校舎のため、学生は必然と寮生活となる。 山の中、閉じ込められた年頃の男だ。その先は言わずもがなわかるだろ。 学園に閉じ込められている男は皆、女の子との恋愛ができない。 つまり、恋愛感情や、性的欲求は必然と男にむくと言ったなんとも言えない状況なのだ。 その中でも、生徒会は抱かれたい男、抱きたい男の上位ランキング者に与えられる役職だ。 そのため、生徒会は美形が多い てか美形しかいない ちなみに、俺の兄貴が生徒会長をしていたりする。 抱かれたい男1位かつ、抱きたい男4位の顔よし、家柄よし、学業よし、運動よしと最強の兄。 同じ親の遺伝子を持っているはずなのに、俺が兄貴を超えることは出来ない。 まぁ、超えようとも思わないが。 だが唯一、兄貴にも欠点がある。 それは性格。 (すめらぎ)家として威厳を示せと当主である爺さんに口うるさく言われてる兄貴は学園では、猫を被って生活している。 てか、そんな器用じゃないので必要最低限、話さないと言った方が正しい。 そんな兄貴は何故か、俺様生徒会長という肩書きを貰っていた。 どこが俺様なんだよ...ただ、言い方が端的で偉そうなだけじゃねぇか。 それを言わないのは、そう思われた方が都合がいいからだ。
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