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注文終わってドリンクバーに行こうとしたら、遠藤くんが先に立ち上がり『座ってろよ。何飲む?』と聞いてくれた。
『わぉ、また男子力出した!
ありがとう。
アイスティーお願いします。』
うるせぇなと笑いながら歩いて行く。
コーヒーもいいけれど、調子悪くなかったらご飯食べようぜって誘われた。
送ってもらって楽チンで、目眩もおさまったのでオッケーした。
車なので、私のマンション近くの駐車場のあるファミレスに入った。
最初は8人いた同期も今では4人になった。
8人という人数はこじんまりして丁度良く、すぐに仲良くなった。
今でも年に何回か辞めた4人も呼んでみんなで集まる。
私は3年前、退職者の後任として管理部から営業部へ異動になった。
ずっと管理部にいるものだと思っていたから不本意な異動にかなり戸惑った。
でも負けたくなかったから必死に仕事を覚えた。
遠藤くんにはかなり助けてもらった。
そのあたりからまた一段と仲良くなった。
遠藤くんは口が悪い。
でも、いつでもそんな感じだから私も遠慮無く話せて心地よい。
そしてなんだかんだと優しい。
最近さらに優しくなった。
さっきもちゃんと私の体調と顔色を見極めて誘ってきた気がする。
ギャップにやられる女子は多いのではないかなー。
なんで彼女いないんだろう?
私の彼にはドリンクバーに行ってもらったことないな…。
いつも何となく私の役目だわ。
ボンヤリ考えていたら目の前にアイスティーを差し出された。
『体調悪い?ご飯やめればよかったか。』
『ごめんごめん、大丈夫!
いやー、ドリンクバー行ってくれるって凄いなと思って。』
『普通だろ。』
『普通なの?』
『普通。』
『普通なのかー。』
私には、普通じゃなかったよ。
言いかけて止めたところでロボットが料理を運んで来た。
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