御礼がしたいの

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私は、安堵した。 とにかく「一条さんに御礼を」何とか返したいと言う私の細やかな気持ちを受け入れて貰い、少なからずホッとした。 但し、私からの奢りが何とか認められ無かったらと言う疑念は払拭されなくても、一応私の感謝の気持ちだけは、判って貰えたかな?と。 「奢ってくれなくて良いから、食事をしたい」 なんて! 一条さんて、律儀な人なのかしら? 私を助けてくれたのだって、勿論の事、お礼が欲しくてした訳じゃないでしょうし。
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