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それから数分後…二条の目の前には被害者と思わしき男がピエロの衣服を身に纏って立っており…数名の青年たちと共に人形を抱えて不満気な顔をしてこちらを見詰めていた。
二条はそれを見ながらますます意味がわからないと言った顔をして眉間にシワをよせる。数秒後…ピエロ服姿の男の声が響き渡り…ショーの開幕を告げる。
??「お集まりの皆さま本日は起こし頂き誠にありがとうございます。どーぞ最後まで楽しんで行って下さい」
ショーが始まると人形たちが不気味に踊り始めて…観客たちを盛り上げる。そしてピエロ服姿の青年は…その動きにあわせて場を和ませる。
一見なんてことのない風景だがよく見ると…全ての人形に先程街で見かけた物と同じ記号が書かれていた。A~始まりZで終わるその記号は…何かの暗号を示唆している様に思えた。
(人形に書かれた記号)
A…S…A…?
V…?…S…L(l)
A…S…L…S
?…S…S…Z
二条達也「ん?心の声(この記号…どこかで見た事あるな?)」
二条達也「心の声(そうか?タウンマップか!!?)」
二条達也「心の声(Sがやたらと多いな?)」二条がそんな事を考えていると…一人の青年がぬいぐるみを配っている姿が彼の視界の端に見えた。数秒後…声をかけるよりも早く二条は動いて青年に話しかけていた。
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