あなたと私は、交わることのない片想いで終わると思っていました

②

　入社して丸三年…同期入社のあなたは、私より二歳年上。社交的で割りと中心的存在。ほぼ反対の位置にいる私…必要以上に人と関わるのが苦手で中心的な存在の人があまり得意でない私。

　新入社員研修の時、あまり話す機会はなかったけど、あなたが他の人のフォローをさりげなくしたりする姿や、何気ない心遣いや仕草を見ている内に…そんなあなたに恋をしてしまった。

　研修後は、営業のあなたと総務部の私。部署も違うことから、社内ではお互い平行線で交わることがほぼない。でも、あの日、会社帰りにたまたま寄った花田書店で、たまたまやっていた七夕特集のコーナーで私たちは平行線から交わって点になってしまった。