1/1
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ

 あなたと一緒に出かけると、心臓がどきどきして、酸欠ぎみで頭がぼーっとする。そんな私がばれないように、表情・動作を無理矢理平常運転する。 そんな私に「まだ、僕と一緒にいるの慣れへん?緊張してる?」と、雰囲気で気付いてしまうあなた。 何事もなかったようにさっと私の指先を包み込むように手を握って「やっぱり指先冷たい。緊張してるんやんか…やっぱり、あの時の格好の僕がいい?」 眉毛をハの字にして私に問い掛けてくる。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!