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「初めての観望会の時、宮下さんにすごい興味湧いて、宮下さんともっと関わりたくって。参加出来る時はこの格好で参加してん。なんやかんや言うて、結構参加してるで?」 「確かに…結構な確立で会ってますね…」 頭の中で、振り返ってみる。 「やろ?」 フフン…と得意気に笑った稲延さん。また真顔で話し出しす。 「あんな、宮下さんに観望会で会って関わる度に、興味から段々気になる存在になっていった。何で気になるんやろ?って、考えたら好きになってたことに気付いてん。気付いたら、今のままやったらあかんと思った。ちゃんと話さなって。せやし、先ずは会社できっかけ作らなあかんと思ってたら、偶々行った花田書店で会ったし、あれにはビックリしたわ」 「あー、あれは私もビックリしました。写真集に集中してたので…あっ、写真集、ありがとうございました…スッゴい嬉しかったです。買おうかどうしよか迷ってたので」 「じゃあ、プレゼントしてよかった~!写真集かぶりついて見てたもんなぁ…」 ウンウンと頷く稲延さん…少しして急に真顔になった。そんな顔にどきっとしてしまう。私をじっと見るあなた。次に何を言おうとしてますか?
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