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私の答えだけ、頭の中をグルグルと回っている。
「帰る?」
「そうだね」
私は草太兄ちゃんの横に並んで歩きはじめた。
「草太兄ちゃん」
「うん?」
信号待ちの間、私はもう一度、横須賀高校をふり返ってみた。大きな〈横須賀高校文化祭〉の立て看板が私の髪を引っ張るように思えた。まだいたい、もう少し文化祭を見て回りたい、と思っていた。
「草太兄ちゃんは、高校、後悔しなかった?」
「しなかったな。むしろ入れて良かったって思ってる」
「そう」
「カヤは……久里浜高校は、そうじゃない?」
「どうだろう」
私は草太兄ちゃんに対して思わずあいまいに答えたけれど、胸の中の答えははっきりしていた。
(高校、間違えたな)
私は、今からでも変われるだろうか。
今の高校で、花子さんや草太兄ちゃんみたいに「後悔していない」って言えるように過ごせるようなるだろうか。
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