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「拓哉が 4歳を迎える頃かな・・・・」
「借金を返してるんだけど減らなくて 疲れたのね・・・」
「死にたいと 思うように成って」
「毎日 そればかり考える様に成ってたの」
「それでね 今日は貴方と死のうと思った日が有ったの」
「夜ね 貴方とお風呂入って・・・・・・・・・」
「その時ね 恵美子さんが 私の部屋のドアを強く叩いて」
「開けなさい 大きな声で言って来たの」
「ドアを開けたらね 恵美子さん私を抱きしめて呉れて」
「何も話さないの 私 泣いてた 恵美子さんの胸で泣いてたの」
「未来の貴方が 待ってるから・・・・・」
「恵美子さん 私の耳元でそう囁いて呉れたわ」
「どうして 判ったんです? 私泣き止んだ時聞いたの」
「美穂が泣きながら 帰って来て 貴方が鬼さんに成ってるって」
「そう 言って 怖い怖いって 泣くから」
「慌てて来たのよ そう言いながら微笑んでくれたのよ」
「それでね 何か付き物落ちたみたいに 頑張れたのかな」
「・・美穂さんに・・・助けられたのよ・・・」
「次の月に 美穂さん達引っ越して あの頃は手紙か電話でしょう
何時も電話して 恵美子さんとお話してたわ」
「美穂さん達が引っ越した次の月に
アパートが火事に成って全焼したの 怖かったわ」
「1階の人の煙草の不始末なんだけど 私途方に呉れたの・・・」
「何も無いんだもの・・・・」
「少しの 見舞金貰ったけど 家具も貴方の服も貯金も無くて」
「貴方を抱いて アパートの焼け跡見ていたわ・・・」
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