小さな芽が 出始めて

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「来週 ディズニーランド行きません?」  美穂が自宅近くまで 車が差し掛かかった時  拓哉を見て 言って来た 「良いよ 行こう」  美穂に顔を向け 待ち合わせの時間を相談した   5年振りか 5年前付き合って居た娘と行った覚えがある  去年 突然 別れようと言われ  そのまま連絡も取れないまま  終わった 事を思い出していた 当日 「眠くない」  少し眠そうな美穂を見て 拓哉が聞いた 「少し・・・眠いかも・・」  甘えた声で 美穂が拓哉を見つめて来た 開園に合わせ 早い待ち合わせに 眠そうな顔で  駆け寄った来た美穂と電車で 向かう車中の会話だった 「あれ 乗ろうか?」  拓哉が指さしたのは ビッグサンダーマウンテン 「・・はい・・」  美穂は少し 返事を渋りながら列に並んだ 動き始めると 美穂は固く目を閉じ 拓哉の腕にしがみついていた ときおり悲鳴を上げ 列車が止まるまで 目を開けることが無かった 「怖かったの?」  拓哉が聞くと 涙を浮かべ頷いて来た 「・・ごめんね・・」  そんな美穂を見て 拓哉は済まなそうに謝っていた 「私 ジェットコースターは苦手なんです」  美穂が拓哉の腕を取り話す 次はあそこ行きましょうと  楽しそうに 拓哉の手を引いた その日は 拓哉と腕を組み 一日ディズニーランドで  楽しい時を 2人は過ごし  (小さな恋の木は 少しづつ 大きく成り始めていた)
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