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#3-3 帝国の危機に
「そんな清らかな顔で、よくもいたいけなワシをいびりおって。全く何て女じゃ!」
「いたいけとは、片腹痛いわ。協力しないならそんな減らず口をきけないようにしてやるわよ!」
「まったく恐ろしきおなごじゃわ。ワシは何にも知らぬのよ」
傀儡であれば知る由もないかと、ルイも悟ったが丁度いいので『ファンタジア』の内部を探る役割を担ってもらうこととした。
アイン博士がグータラなお陰で傀儡であることは、ユリとルイ意外まだ誰にも知られていない。
それについては、仕方がないと偽アインが請け負う事となった。
「裏切ったり、ヘマしたら許さないから」
とすでに懐疑的なユリであったが、そこはしっかりと偽アインへ探索に必要な秘密兵器を仕込むようだ。
その間酷く嫌そうな顔のアインもさすがに諦めた様子だったが、客観的に見ても動物虐待に見えるのでユリは絶対敵に回したくないと肝に銘じるルイであった。
手筈を整える終わると、ルイとユリは水の王立研究学院にいるロキシーの元へ向かった。
k186ウィルスへの対応を検討するためだったが、そこにはカイも姿を見せていた。
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