2王立研究学院

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#2-4 火の王立研究学院 ファイヤードラゴンの旗印を持つ、火を司る学院長はタリス・オイラーという豪放磊落ながっしりとした若者だった。 今日は朝っぱらからこいつに捕まって、ルイは辟易としていた。 「今年の5学院対抗戦はどうなさるおつもりなのか、そこだけははっきりさせてもらいたい。貴方は新参者ですから、この行事の重要性を理解していらっしゃらない!」 「この忙しい時にやらねばならぬ事でしょうか?」 「勿論です。帝都が基礎修練教育を行っているのと同じで、この行事の成績をもって、それぞれが社会に出てゆくからです」 「それはまた、古典的なお考えの教育ですね」 「競い合う事も重要なのですよ、総将殿。争いを避けてばかりでは、腑抜けた帝都のようになってしまいます」 カチンとくる物言いだが、歴史ある卒業イベントのようなので行う事に異論はないと伝えるとやっと開放されたものの去り際に鋭いところを突かれた。 「ところでルイ殿の異能は、どの主属性ですかな?」 「おや、私の弱点でもお探しになるおつもりですか」 腹に一物あるかと思えば、意外にも素直な返事が返ってきた。 「いえいえ、私のところでしたら大歓迎でお迎えいたしますよ。無駄な争いはしたくありませんから。まあいずれわかる事でしょう。準備はこちらでいたしますので、ではまた」 開催がわかれば用はないと、さっさと自分の学院に戻りすぐに準備に取り掛かるようであった。 「意外とせわしない男だなぁ」 それにしても、とルイは異能の件をそろそろカイに話さなければならない時期ではないかと考えていた。 彼の異能はカイの属性『水』に力を与える、『空』が主属性だった。 ※ ファイヤードラゴンの旗印 ※ 自分で描いた タリス・オイラー(子どもに見える) ↓ カラーつけてペイントAIにかけたら今回何故かどうやっても男にならなくてこんなになるのはどうして⁈ ↓ ※ 可愛いくてかけ離れて面白かったので、本編と意味なく載せてしまいました。おまけということで、すみません。
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