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冴月とぼくの黒歴史③
冴月がぼくと結婚すると言い出した理由を高校になってから聞かされた。冴月は夢見るように語った。
「洋ちゃんって真面目ですね目立たないし、影も薄いし、正直、ほとんど頼りにならない。でもそんな洋君が、わたしだけのために一生懸命、ケーキつくってくれたり、宿題してくれたり、プレゼントもくれた。わたし、ほんとに嬉しかった。わたしも洋ちゃん、たったひとりだけの力になりたいって思うようになった」
色々とぼくは、選択を間違えていたと思う。今も後悔をひきずっている。
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