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翌日、ジュリアスはホテルを出ると、東の軍の車に乗り込んだ。
もうモーガンが先に乗っていた。
「無事でよかった」
「すみません。私の正体がバレてしまって」
モーガンがドライバーをチラリと見た事で、エスの仲間だとジュリアスも分かった。
「仕方ないさ。それほどエスは優秀だって再認識できたよ」
ジュリアスの慰めに、モーガンは悔しそうに頷く。
「東はモーガンが核兵器の機密情報だともう知っているのか?」
ドライバーにジュリアスは尋ねる。
「俺からは何も言えねーよ。ただエスから賭けの話しは聞いている」
エスの体次第かとジュリアスは唇を噛み締めた。
どうか、エスが女のままでいてくれと願った。
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