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東の軍との会議が始まり、東の軍人に囲まれた状態で、ジュリアスは核兵器の共同開発の書類に調印した。
もちろんそれは表向きなだけで、賭けに負けてモーガンを奪われたら、西は完璧に東に全ての実権を握られてしまう。
「では昼食後、博士の核兵器開発案を共有する事にしましょう」
大将はそう言って、会議室を出ると側近に声を掛けた。
「エスは?機密情報はどうなった?」
「それが、こちらに到着するまでにあと1時間ほどかかるとのことです」
「どう言う事だ?」
「博士のパソコンから機密情報を入手するのが思った以上に困難だった様です」
大将はチッと舌打ちする。
「とにかく、エスが来るまでにあの女と男を見張っておけ」
「ハッ!」
側近は敬礼すると、大将が自室に入って行くのを見送った。
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