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「よし、あと5秒。4、3、2、1」
エスは目を瞑ると、ゆっくりと目を開いた。
ホテルの駐車場に停めている車の中で、エスはルームミラーで自分の顔を見る。
「……ふふふ。賭けは……の勝ちだ」
エスはそう呟くと車のエンジンを掛け、ホテルの地下駐車場から地上に出た。
『もしもし、俺だ』
エスはベルボーイに電話を掛けた。
『エス、どうでした?』
『バッチリだよ。ドライバーに言っておけ。俺が到着したら直ぐにジュリアスとモーガンを東に渡すと』
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