07: 海誓山盟明和暗(不変の誓い)

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(ホワン)大哥(にいに)、僕に開けさせて」 「……」  彩藍方(ツァイランファン)凰黎(ホワンリィ)は、互いに両端を持ちながら小黄(シャオホワン)を呆然と見つめる。その後二人で顔を合わせ頷くと、恐る恐る小黄(シャオホワン)の両手に小箱を載せてやった。  小黄(シャオホワン)は箱のそっと小箱を撫でると鍵穴のついた前蓋に触れる。その瞬間、小黄(シャオホワン)の身体に黄金色の光が見えたような気がした。 (まさか……、気のせいか?)   そんなはずはないと煬鳳(ヤンフォン)は眼をこする。けれどもう一度見たときには光は消えている。 (いや……でも、あんな綺麗な光、見間違うはずないよな)  果たして凰黎(ホワンリィ)はいまの光を見たのだろうか?  色々な考えが煬鳳(ヤンフォン)の脳裏に浮かんでくるが、しかし小黄(シャオホワン)の叫んだ言葉でそんなことは頭の隅っこに追いやらねばならなくなってしまった。 「……開いた!」  小黄(シャオホワン)の声に反応して、煬鳳(ヤンフォン)も、凰黎(ホワンリィ)もそして彩藍方(ツァイランファン)も箱を覗き込みむ。ゆっくりと開かれた小箱からは白い光が箱から零れだし、翳冥宮(えいめいきゅう)に仄かな灯りをともしたのだ。 「やっぱり……!」  その中にあったのは煬鳳(ヤンフォン)の予想通り。  煬鳳(ヤンフォン)は小箱の中身を大切に手布に包むと、急いで翳黒明(イーヘイミン)の元に向かって走り出した。
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