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鸞快子を咎めるように黒曜は言う。以前小黄が意味ありげなことを玄烏門で言ったとき、彼の雰囲気はいまのような幼子のようではなかったのだ。
だから煬鳳もいまの小黄には答えることが難しいのではないかと考えた。
「それもそうだな、済まなかった。小黄」
すぐに認めた鸞快子は小黄に詫びると話を切り替える。
「少し考えを変えよう。ここ最近の地震が起きたとき、煬鳳と翳黒明の様子はどうだった?」
「どうって……」
煬鳳と翳黒明は顔を見合わせた。
いままで地震を意識したことなど無かったのだ。
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