08:五趣生死情侣们(恋人たち)

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「私が調べた情報だが、他にはここ、垂州(すいしゅう)にある肱流峰(こうりゅうほう)胴丘(どうきゅう)。ここでも規模は小さいがやはり地震のようなものがあったそうだ。不思議なことに、地震のあとはどちらも睛龍湖(しょうりゅうこ)のように辺りの緑が消えてしまったらしい」 「つまり、特定の地震があったあと、その場所はどこも緑が枯れるってことか?」 「まあ、そう考えてもいいだろう」  煬鳳(ヤンフォン)の問いかけを鸞快子(らんかいし)は肯定する。  煬鳳(ヤンフォン)たちが知ることになった揺爪山(ようそうざん)での一件は、たまたま鉱夫が閉じ込められたことで五行盟(ごぎょうめい)の知るところとなったわけだが、そうでなければ全てを把握することは難しい。 (こんなにあちこちで地震が頻発していたなんて……)  しかも本当にほんの半月、ひと月には満たないほどの短期間の話だ。  鸞快子(らんかいし)は続けて筆をとり、地図の一点を指し示す。 「それから、ここも以前地震があった場所だ。……そういえば、以前煬鳳(ヤンフォン)からこの龍の尾について尋ねられたことがあったな。それがこの場所だ」 「あっ! もしかして!?」  鸞快子(らんかいし)辰尾江(しんびこう)の名を書き込んだところで煬鳳(ヤンフォン)は声をあげた。 「どうしたのですか? 煬鳳(ヤンフォン)」  煬鳳(ヤンフォン)鸞快子(らんかいし)の書いた文字を指差して凰黎(ホワンリィ)に見せる。 「うん、凰黎(ホワンリィ)。見てくれよ。ほらここ……小黄(シャオホワン)の言ってた『尻尾』だろ?」
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