08:五趣生死情侣们(恋人たち)

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「大変だ! 彩藍方(ツァイランファン)に……今すぐ彩鉱門(さいこうもん)に知らせなきゃ!」  彩藍方(ツァイランファン)は兄弟子を送り届けるために彩鉱門(さいこうもん)へ戻ったのだ。慌てて煬鳳(ヤンフォン)恒凰宮(こうおうきゅう)の外に出ようと立ち上がったが、すぐ鸞快子(らんかいし)に止められた。 「待ちなさい。いま君が急いで行ったところで、事態が好転するというわけでもない」 「だからって、彩鉱門(さいこうもん)にこのことを知らせないつもりか!」  煬鳳(ヤンフォン)は思わず鸞快子(らんかいし)に掴みかかる。 「地震は今しがた起きたばかりなんだぞ! みなに報せて、逃げないと……!」  彩藍方(ツァイランファン)黒炎山(こくえんざん)での日々を共に過ごした仲であり、あの噴火の中で唯一生き残った大切な友人だ。地震だけならいざ知らず、それが睡龍(すいりゅう)の目覚めに関係しているというのなら、いち早く知らせる必要があるはず。  黒炎山(こくえんざん)の噴火のとき、幼かった煬鳳(ヤンフォン)鋼劍(こうけん)の人々を助けてやることができなかった。  同じ後悔を再び繰り返すわけにはいかないのだ。  そんな煬鳳(ヤンフォン)を見かねたのか凰黎(ホワンリィ)がなにかを言おうとしかけたが、鸞快子(らんかいし)は「任せて欲しい」とそれを止めた。  鸞快子(らんかいし)煬鳳(ヤンフォン)に向き直り、穏やかな口調で諭す。
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