08:五趣生死情侣们(恋人たち)

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 凰黎(ホワンリィ)の隣にいた凰神偉(ホワンシェンウェイ)が口を開く。彼は先ほどまでずっと黙って煬鳳(ヤンフォン)たちのやりとりを見ていた。 「彩鉱門(さいこうもん)へは私のほうから伝えよう。直接伝えに行くよりも、そのほうが早く伝えることができる」  驚き返答に詰まる煬鳳(ヤンフォン)の肩を、凰黎(ホワンリィ)が歩み寄り支えてくれる。 「煬鳳(ヤンフォン)彩鉱門(さいこうもん)のことは兄上に任せましょう。恒凰宮(こうおうきゅう)彩鉱門(さいこうもん)とは交流がありますから。煬鳳(ヤンフォン)はまず、貴方の霊力についての問題を解決しましょう。鸞快子(らんかいし)も、煬六郎(ヤンリウラン)殿もそのつもりでしょうから」 「凰黎(ホワンリィ)……」  自分のことなど構っている暇はない。  先ほどまではそう考えていた煬鳳(ヤンフォン)だったが、凰黎(ホワンリィ)の顔を見てすぐ自分が愚かなことを考えていたのだと気づいた。 (そうだった、凰黎(ホワンリィ)は俺の体の異常をなんとかするために、ずっといままで行動していたんだ。それなのに……)  己のことは捨て置いて、煬鳳(ヤンフォン)の体を心配し、治すためだけに一緒にここまで来てくれた人。 「ごめん凰黎(ホワンリィ)。俺、浅はかだった」 「思いつめないで。誰も責める気はないのですから」  俯く煬鳳(ヤンフォン)の頬を、凰黎(ホワンリィ)が優しく包み込む。 「有り難う。……宮主(ぐうしゅ)殿、彩鉱門(さいこうもん)の件、よろしくお願いします」
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