08:五趣生死情侣们(恋人たち)

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「確かに、私は彼らのことをとても恐れています。それだけに直接彼らと対峙したときは煬鳳(ヤンフォン)のことが心配で気が気ではありませんでしたから……」 「じゃあ、あいつらと戦ったときの緊張と恐れが極限に達して、悪夢を見たってことか」 「そうなりますね……」  凰黎(ホワンリィ)の表情は少しだけ安堵したように見える。夢だと分かっていても、自分の恋人を失う夢というのは辛いだろう。ましてや凰黎(ホワンリィ)が何よりも恐れている蓬莱(ほうらい)閑白(シャンバイ)なら当然だ。  煬鳳(ヤンフォン)は乳茶を飲み干すと、凰黎(ホワンリィ)を背中から抱きしめる。  振り返った凰黎(ホワンリィ)が何かを言いかけたようだったが、言葉は出てこなかった。 「凰黎(ホワンリィ)、安心してよ。俺はここにいるからさ。お前の前から消えたりなんかしない。だから安心して」  そう言うと凰黎(ホワンリィ)から腕を放す。  煬鳳(ヤンフォン)の体が離れてすぐに、凰黎(ホワンリィ)は体を煬鳳(ヤンフォン)の方へと向けた。すかさず凰黎(ホワンリィ)の膝の上に座ると、互いの鼻が付きそうなほど近くまで顔を寄せる。 「貴方は先ほどから私が何か話そうとすると、何か仕掛けてくるのですね?」 「へへ、ばれた?」  見透かされて煬鳳(ヤンフォン)は、悪びれずに笑う。 「認めるということは、このあと何をされても良いということだと受け止めますよ?」
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