09:実事求是真凶手(真犯人)

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 霆雷門(ていらいもん)は……彼らは正当な理由さえあれば恐らくは協力してくれるに違いない。少なくとも彼らも睡龍(すいりゅう)に住まう者であり、決してこの地に住む者を見捨てて逃げ出すような無責任な門派ではない。面倒な奴だが、掌門(しょうもん)雷閃候(レイシャンホウ)に共に清林峰(せいりんほう)で過ごした雷靂飛(レイリーフェイ)。以前煬鳳(ヤンフォン)五行盟(ごぎょうめい)内部で窮地に立たされたときも彼らは心配して声をかけてくれた。少なくとも彼らに悪意はないはずだ。 「問題は瞋砂門(しんしゃもん)雪岑谷(せきしんこく)、それにその他大勢の中小門派か……」  なにも数が多ければいいというわけでもないが、ないよりは少しでも協力者は多い方が良い。中小門派はそれこそ実力も様々であり、玄烏門(げんうもん)だけが飛びぬけて強い門派に分類される。 「数より質を選んだ方が良い。問題はいかに火龍を鎮め眠らせるかということ。大勢でかかってもある程度の実力がなければ、犠牲だけが増えかねないだろう。しかし強大な龍を相手にするのなら、味方は必要だ」  鸞快子(らんかいし)はそう言うと、凰黎(ホワンリィ)の方を向く。 「凰黎(ホワンリィ)。……煬鳳(ヤンフォン)を頼めるか?」 「今さら何を。当然です」  鸞快子(らんかいし)の言葉に凰黎(ホワンリィ)はすぐに頷いた。 「このあと私は、蓬静嶺(ほうせいりょう)清林峰(せいりんほう)へ向かうつもりだ。彼らは少なくとも話せば分かってくれる人たちだ。彼らに事情を話し、助力を頼む」
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