第3話「サードループ」

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美亜「あっははははっ(笑)!!?なにこれ!!?」 美亜「何でまた昨日に戻ってるの?意味わかんないよ!!?このケータイも…このカレンダーも昨日と日付が変わってない!!?」 美亜「おかしい!!?おかしいよ!!?ねぇ?何が起こったの?」 高咲美亜「16歳」私立桜ノ宮女学院に通う彼女はこの日…36回目の8月23日の中に居た。そしてループする時間の中で…擦り付いて行く記憶は彼女に前世での出来事を思い出させていた。 前世でも同じ様に誰かを殺そうとして…彼女は駅のホームから何者かに突き落とされて短い生涯に終止符を打ったのである。そして…その時深く誓った事がある。もう二度と同じヘマはしないと。高咲は前世でのそんな記憶を思い出しながら…終わらない8月23日に苛立っていた。 美亜「ねぇ?どうして?どうして?あいつらを殺そうとしたら…また同じ日に戻ってきちゃうの?」 美亜「これで何回目なのかな?あと何回ヘマをすれば…私は私を超えられるかな?」 美亜「あっそろそろ遙華から電話がかかってくる時間だ?」高咲はそう言うと…冷静さを取り戻した様に…ベッドに座って…スマホをその手に取った。数秒後…着信音が鳴り響き…高咲は電話にでる。 遙華「もしもし美亜ぁ?起きてる?」 美亜「うんっおはよう!!?遙華?全然起きてるよぉ?それよりどしたのぉ?突然?」 遙華「えっ!!?うっううん(笑)!!?ただちょっと心配になっただけ!!?」
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