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美亜「もぉお心配性だなぁ?遙華は?ねぇねぇそれより…映画見に行こっか?」
遙華「映画?」遙華は不思議そうな声でそう聞き返すと…少し顔を曇らせる。
美亜「うんっ(笑)!!!?めちゃくちゃ面白い映画があるんだ!!?」
遙華「うーん?ごめんっ(汗)今日は彼氏と予定が入ってるから…」
美亜「あっはは(笑)!!?そっかぁそうだよね?うんっ(笑)わかった!!!?」
遙華「ごめんねぇっ!!!?美亜!!!?」
美亜「ううんっ!!?誘った私だって悪いもん!!?」
遙華「何で?美亜は悪くないよっ!!!?」
美亜「ううん…私が悪いの…」高咲はそう言って窓を開けると…何かを憂うように空を見上げる。
まだ幼さの残る夏の匂いは電話越しの少女に何かを知らせていたのかもしれない。遙華と名の付いた少女がまだ彼女の本性に気付けて居なかったこの日。2人は紛れもなく「親友」だったんだ。
数分後…何かを思い出した高咲は…電話を切って「ごめんね?遙華?」とポツリと呟いた。
時刻を見てみると朝の8時を回った頃で…そろそろ朝ご飯の時間だった…。そして36回目の朝食を食べ終えた…「高咲美亜」は今日もまた出掛けていくのであった。
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