第3話「サードループ」

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数十分後…授業が終わった教室は新しく来た新任教師の話題で沸き立っていた。 ??「あれが新しい先生?キモっ!!?ブスじゃん?」 ??「はぁ…何でよりにもよって数学の石田が勝てるレベルの男が赴任してくるかな?」 美亜「あっはははっ(笑)!!?礼音?それを言ってもしょうが無いよっ!!!?」 礼音「ん?おぉ高咲か?どおしたぁ?最近見てなかったけどやっと学校に来る気になったのか?」 美亜「まぁねっ!!?くひひっ美亜ちゃんは何かと嬉しいのだ!?」高咲はニンマリ笑ってそう言うと…その場を走り去って行く。 その様子を見ていた岩永という少女は高咲の態度に違和感を感じていた。まるで…二条が初めから来る事がわかっていたかの様な…高咲のその言動に彼女は眉を顰めていたのである。 数秒後…教室内に風が吹き渡り…カーテンが揺れる…そしてまだ夏の暖かさが残る秋の日の放課後…校内にてとある噂が出回る様になった。
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