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次の日、こういう日に限って美術部が休みとか運がわるい。 誕生日を一緒に過ごす相手も居ない私は、まっすぐ帰宅した。 鞄の中には、和真への誕生日プレゼントが入っている。 今更、私は何を期待しているのだろうか? どうせ和真には届かないのに。 私は俯きながら、駅から自宅までの道のりを歩いていた。 ドンッ 前をよく見ていなかったせいで私は誰かとぶつかってしまった。 「すみません!」 私は慌ててその相手に謝りながら顔を上げた。 「前見て歩いてないからだ。」 私がぶつかった相手は、今、1番会いたくない和真だった。 「考え事してたの。」 「へー。彼氏と喧嘩でもしたか?」 「彼氏なんていないし。」 「え、だって、前に男と歩いてただろ?」 「男の人?いつの話よ。」 私は記憶を遡りながら言った。
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