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「え、このネックレスって...」
「ん?どうかしたか?」
私は鞄の中から、和真への誕生日プレゼントを取り出した。
「私も和真にプレゼントを用意してて。」
「開けていい?」
「うん。」
「え、まじ?」
「つけてあげるから、かがんで?」
私は和真にホースシューのネックレスをつけた。
「お揃いだね。笑」
「まさか、同じ物を選んでるとは。」
私たちは笑い合った。
「雅、好きだよ。ずっと前から。」
和真からの突然の告白に、すぐにでも胸に飛び込みたい気持ちを抑え、私は言った。
「和真、彼女は作る気ないんでしょ?」
「雅に彼氏がいると思ってたから。」
「今まで家に来てた女の人たちは?」
「雅が俺に興味がないと思って、ヤケになってた。最低だな俺。」
和真は苦しそうな表情を浮かべた。
「って、こんな俺に今更好きって言われても困るよな。だからさ、俺のこと振ってくれ。」
なんで、和真は私の気持ちに気づかないんだろう。
いや、そうじゃない。
私が伝えようとしないからだ。
私は和真を見つめた。
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