時人と朝陽

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時人と朝陽

時間を管理する『夜さり人』の時人(ときと) から、朝陽が美緒や聡、智美、そして想汰君の 前に現れた原因を聞いた朝陽。 「時人さん、俺を探していたんだよね?  俺を見つけたということは、俺を  あっちの世界へ連れて行くってこと?」  と朝陽が聞いた。 「え、ええ、まぁ、そういうことになりますね」 「すぐにでも?」 「急ぎではないですが、  何かやり残したことでも?」 「まぁ……花火大会に、  彼女と友達と最後に一緒に行きたいなと」 「あ~、最後の想い出というやつですね……。  その程度なら、全然かまいませんよ。  『時間を戻す』とかだと、大変なんですけどね」 「え?『時間を戻す』って……  そんなこと出来るの?」  と朝陽が聞いた。 「い、いや、それは……口ごもる時人。 ニヤリと笑った朝陽。 「時人さん。その辺、もう少し詳しく  教えてください」と言った。
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