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「織田信長!」
本能寺が燃え、爆ぜる音と炎が辺りを包んでいる。俺は高らかに笑った。最後の悪あがきだ。襲撃の知らせを聞いた際、手に取った愛刀を勢いよく抜刀する。
「この俺を討つか。明智光秀!」
明智光秀は「当然だ」と答える。
「貴様の時代は終わりだ。天下統一は、貴様のような極悪人が成し遂げていいものではない!」
「ふ、ふふふ」
そうだ。俺は間違えすぎた。この辺りが潮時だった。だが、それは俺も望むことではあった。
昔から、思っていた。一刻も早く、天下統一を成すにはどうすればいいか。
俺は結論を出した。人間性を捨てればいい。そう。手段は、選ばない。
恐怖による支配。それでは今までと差して変わらない。だから、俺の答えは、次の時代に賭けることだった。
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