悪と正義の運命

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 正義が俺を睨み付ける。当然か。俺は、間違えた。  瞳を見れば、憎しみの感情が手に取るようにわかった。そいつは、刀を鞘から引き抜く。刀身は妖しげに煌めく。  俺は咳き込んだ。次いで、死を悟った。走馬灯なのか、昔のことを思い出した。  昔から、この時代をよくしたいと思っていた。だが、無理だ。手段を選んでいては。  目的のためなら手段は選んでいられない。  だからこそ、俺はこの選択をした。  そいつは、刀の切っ先を俺に向け、叫んだ。
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