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この世のどこかに存在する異世界”理想郷”。
理由は不明だが、『存在の神』と『吸収の神』が根深くかかわる大事の異世界。
その実体は、ある異世界のパラレルワールドに存在していたはずの世界と住民で構成された異世界。
「存在の神」と「吸収の神」の影響は次元を超えて及ぼしていた。
その1つがパラレルワールドの具現化。
この次元に決して存在することのできない、あったかもしれない誰かのどこかの分岐点に存在しているもう1つの異次元。
それが、この次元に一気に集中して具現化した。
さて、更にそれぞれの個々の神の力もまた全世界に影響を及ぼしている。
この次元に呼び起こされたのは異世界や住民だけではない、神々もまた「吸収の神」のチカラによって同一の存在が複数共存する世界になってしまった。
例を挙げれば、全知全能ゼウスは今や何億といる次元になってしまっていると言えば分かるか?
「存在の神」はありとあらゆるい事象に対して神とを結びつけてしまい無数に聞いたこともない神々が量産されている。
”万引き常習犯の神”もいれば、”殺人兵器を作る神”もいるとのこと。
何のどんな力がもたらせる神なのか一つ一つ上げたらきりがない。
万引き関連でも無数にある。
何しろ、あらゆる事象に対応する神だから・・・
”鮭おにぎりの万引きの神”もいるということになる、作中の神々は会ったことは無いらしいが、要はそういうことになる。
さて、話を理想郷に戻そう。
その理想郷に住まう神々もまた例外ではない、誰かのパラレルワールドに存在したナニモノカがこの次元に存在した結果なのだ。
しかもそれらは自我を持ち、個々のアイデンティティまでもを生み出した。
聞くところによると、だれかのパラレルワールドで一番現在に近いほど自我は少なくアイデンティティもないコピー品に相当する存在だとか・・・
一番遠いパラレルワールドの住民はもはや原型が分からないレベルにアイデンティティが炸裂しているそうだ。
本来あってはいけない運命すら狂っていると・・・
神と天使が夫婦というのがこの世界の典型的な例になるだろうか。
ゼウスの妻はこの世界では大天使ラファエルということになっている。
史実では男と描かれているらしいラファエルがこの世界ではド天然でよく失敗するおっちょこい妻。
それでありつつも、なんとゼウスを尻に敷いている恐妻家とのこと。
ゼウスはコテンパンにラファエルに日夜絞られているらしいのだ。
もう1つ例を出そう、同じく大天使であるミカエルは死神タナトスとは犬猿の仲でいつも顔を会わせてはあーだこーだと喧嘩が始まる。
天使らしからぬ毒舌っぷりを発揮しタナトスが舌に巻くほどそれについては饒舌すらあると・・・
もう色々おかしいと思うが、もはや史実の常識/当たり前というのはこの世界に一切通用しないということだけは分かっていただけただろうか?
さて、そんな色々なハチャメチャの中心地ということになるのだろうか?
『存在の神』と『吸収の神』の在住によりこの次元の存在を維持する要となった異世界『理想郷』の中身を見ていこう・・・
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