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パタンっ
「『理想郷の日常』の冒頭の部分をそのままコピーしてくればいいのだけなのに、改めて作り直すからいつまでたっても世界観の紹介に一貫性が無いままなんですよね。これはどうしたものか・・・」
ぽつりと1人の風貌一般男性20代が呟く。
何を隠そう、その見た目で由緒正しき閻魔業を営む閻魔様である。
閻魔らしからぬ言動が度々見受けられるが、再三して言おう。
彼は閻魔様だ。
そして、閻魔界の閻魔でもある。
この次元に別次元の同一の神が数多大量にやってきたことで、それぞれの代表という存在が必要という結果の表れ。
なので、ゼウスもゼウス界のゼウスというのがいる。
閻魔は何か知らんが職業なのに閻魔という存在する神として扱っているらしい。
それと似ているハデスやその近辺の神々とも違うナニカでカテゴライズされているということだろう。
さてここはどこか、閻魔様がいる閻魔館の私室になる。
一面真っ黒、床は真っ白で質素で簡素な内装。
何しろ、広い部屋のわりに存在する家具は椅子一脚のみなのだから。
寝るところは・・・見る限りどうやらなさそうだ。
?「よ、暇か?」
「暇ではない、というか貴様はよく私の部屋に来るが何故いつもそうなんだ?」
?「そりゃ、仕事中にお邪魔する訳にはいかないからのう~」
「・・・それはおかしい、貴様は所かまわずやってくる。いつだったか私が仕事中にもかかわらずしゃしゃり出てきたことがあったぞ、忘れたとは言わさん。それとも一回死ぬか?死んで反省してみるか?」
?「なぁ、それ自分で言ってて虚しくないか?」
「虚しいことがあるもんですか、コレは本意で言っているのです。
舌切り落としますよ?」
?「本意の方が怖いわいw
まぁ本当のところを言うとじゃ、単なる気まぐれじゃな・・・
フォッフォフォフォフォフォf・・・」
「やっぱり首をそぎ落としたいです。断頭台を持ってこさせます、斬りましょう!」
?「断るわ!なんでそうなるんじゃ!?」
「不愉快だからです。」
?「理不尽すぎるわいww」
はぁ・・・
横から急に沸いて出てきた見た目(白髪白髭で、なんかよく分からない白い袈裟みたいなのを着て、持ち手部分がクルッと巻いている木の杖を突いている)仙人の神様風貌の彼は”地を操る神”を名乗り名は神河地響。
その昔理想郷がこの次元にようやく定着した頃、魔法という概念は存在せず異質の力異能が個々にあった頃・・・
その当時は理想郷の神々の中でも特別視されていた転移能力のスペシャリスト第一号が彼…
今では魔法が普及し、転移魔法はもはやだれでも使える世界になった。
そんなわけで彼を一言で要約するとこうなる。
『神出鬼没が十八番の迷惑爺さん』
何せ彼はトラブルメーカー四天王の1人を名乗っているからな。
まぁそれで言うと私もその1人になるのだが・・・ウォッホン。
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