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地響「で、何をしておったんじゃ?」
「過去を振り返っていました。」
地響「またか?」
「えぇ、また。何度目でしょうね。理想郷の歴史について振り返ったのは。」
地響「んなこといちいち数えておらんが・・・」
「貴様に聞いたわけではない口を慎め、縫い倒すぞ!」
地響「縫い倒すって言葉はじめて聞いたんじゃが、どういう意味じゃ?」
「縫って縫って縫いまくって口元が見えなくなるまで縫いまくることですが、やってあげましょうか?
幸いここに無数の白い糸があります、後針もあります。貴様の血で真っ赤に染めてあげましょう。」
地響「・・・さっきから言っていることが怖いんじゃが?」
「最近アップデートしました。」
地響「はい!?」
「私の毒舌漫談を聞いてくれるファンの人たちのために、パワーアップしたのです。」
地響「毒舌なのは認めるのか・・・」
「それがアイデンティティというもの。自覚して認め、それを内に秘めてこそ価値を見出せるというものです。
それに比べて貴様の息子は何だ?ぽっと出で、挙句の果てに自作自演で事件の捏造と解決の狂言を成し遂げようとした不届きものだと聞きました。いっぺん死んだ方が良いと思います。流石に・・・
確か彼は神ではなかったですね、生まれ変わって清く正しくなることでしょう。OK?」
地響「OKじゃないな、OKじゃない。というかじゃ・・・
閻魔はそれでいいのか?」
「閻魔業に差し支えなければいい、らしいですよ?」
地響「ふむぅ・・・殺したら差し支えありまくりじゃないか?」
「何を言いますか、この世に不必要だと判断されたら消しても問題ないのです。最近も神様1人葬りました。確か”必ず事故に会うガードレールの神”ってのがいましたね。脆い人間をいともたやすくその命を奪う恐ろしい神です。消して当然だと思いませんか?」
地響「・・・なんか怖い話に出て来そうなワードじゃったが、まぁ詳細は聞かないでおこう。なるほどのぅ~
して、何を振り返っていたんじゃ?」
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